オンライン学習のリーディングカンパニーであるUdemyが発表した「2023年職場における学習トレンドレポート」によると、今年のビジネス、テクノロジー、パーソナルスキルのトレンドはこれまでとは一味違うものになりそうです。
この記事では、その詳細を深堀りし、今年の職場で成功するために必要なスキルを探ります。
今年も残り半年となりますが、学習の参考にしてみてくださいね。
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職場における最新のビジネススキルベスト10
今年のビジネススキルのトレンドは「コミュニケーション」と「アジリティ（素早く、効果的に対応する能力）」です。
最も学習時間が多かったスキル上位10のうち、1位の「コミュニケーションスキル」をはじめ、コミュニケーションまたはリーダーシップに関するものが半数に及びました。
また、プロジェクト管理、運用、ツールに分類されるスキルもランクインしました。
これらのスキルは、ハイブリット勤務（オフィス勤務とリモートワークを合わせた働き方）の定着や目まぐるしく変化する世の中への対応力を高めるために重要視されています。
Udemyでもコミュニケーションを学ぶことが可能です。
気になる記事は、以下をご覧ください。
職場における最新のビジネススキルのトレンド
ビジネススキルのトレンドでは、「非言語コミュニケーション」が前年比268%増で2位、「ビジネスコミュニケーション」が211%増で6位となりました。
また、ソフトウェア開発のためのスクラムの認定資格である「Professional Scrum Product Owner」が194%増で8位となりました。
これらの結果から、コミュニケーションスキルとアジリティの重要性が高まっていることが伺えます。
言葉を使わずに相手に意思や感情を伝える手段です。
例えば、笑顔や眉の動きで喜びや怒りを表現したり、手の動きや姿勢で様々な意味を伝えたりします。
感情や意図を理解し、円滑なコミュニケーションを実現するために必要なスキルとなります。
スクラムは、ソフトウェア開発の手法で、短期間の作業単位「スプリント」でプロダクトを進め、顧客のフィードバックを取り入れながら改善します。
柔軟性と協力を重視し、透明性を持ちながら効果的に目標に向かって進めることが特徴です。
素早く変化に対応し、効率的な開発を実現します。
Scrum.orgが発行しているプロダクトオーナーの認定資格です。
プロダクトオーナーは顧客のニーズを理解し、開発チームに方向性を示す役割です。
また、プロジェクトの成功に向けた重要な役割も担い、チームと顧客の橋渡し役となります。
プロジェクトマネジメントを学びたい方やPMP認定試験を受験する方は是非、参考にしてみてくださいね。
職場における最新のテクノロジースキルベスト10
テクノロジースキルでは、クラウドサービスのAWS（Amazon Web Services）に関係するものが学習時間上位10のうち4つを占めました。
また、「Databricks（データブリックス）」が前年比2000%以上の圧倒的な急上昇を示しました。
これらの結果から、クラウドサービスとデータ分析スキルの需要が高まっていることがわかります。
データ分析や機械学習のためのクラウドベースのプラットフォームです。
データの処理や可視化、機械学習モデルの構築を簡単に行えます。
柔軟なスケーラビリティや高速な処理能力を提供し、データ分析の効率と生産性を向上させます。
さまざまなデータソースとの統合も容易で、幅広い世代にとって使いやすいツールです。
職場における最新のテクノロジースキルのトレンド
テクノロジースキルのトレンドでは、非IT部門でもアプリ開発を行う「シチズンデベロッパー」の増加が見られました。
少ないプログラムコード（ローコード）でアプリを作成できるツール「Microsoft Power Platform」が5位（439%増）にランクインしました。
これは、アジリティ向上、市場投入までの時間短縮、コスト削減などのメリットが得られるためです。
一般の人々がプログラミングの知識がなくても、簡単なツールやソフトウェアを使って自分でアプリやソフトウェアを作ることができることを指します。
これにより、誰でもアイデアを現実化したり、課題を解決するために自分でソフトウェアが作れるようになります。
ビジネス向けのアプリケーションを簡単に作成・カスタマイズできるマイクロソフトのプラットフォームです。
プロのプログラマーでなくてもデータ分析、ワークフロー自動化、アプリ開発が可能です。
幅広い世代が利用しやすく、生産性を向上させます。
企業や個人が柔軟なビジネスソリューションを実現できるツールとして注目されています。
職場における最新のパーソナルスキルベスト10
パーソナルスキルでは、「意識」「自尊心」「グロースマインドセット（成長する意識）」、「個人の生産性」「時間管理」「自信」など、自己認識や生産性を高めるスキルがランクインしました。
これは、多くの社会人が日々忙しく業務に追われる中でストレスをコントロールし、燃え尽き症候群を回避、生産性を高めることで職場でのレジリエンス（ストレスや逆境への耐性）を強化したいと思っている表れではないでしょうか。
職場における最新のパーソナルスキルのトレンド
パーソナルスキルのトレンドでは、英語のスキルが急上昇しました。
急上昇上位10位のうち3つ（TOEIC、英会話、英語の語彙）、学習時間上位スキルのうち4つ（英語、英文法、IELTS、ビジネス英語）が英語のスキルに関係するものでした。
これは、現代のグローバルな職場環境やリーダーシップの要件を満たすために英語学習の需要が増えたことを示しています。
分析方法について
このレポートは、Udemy Businessを利用している世界中の数千社を超える企業の学習行動のデータに基づいています。
学習時間上位のスキルと急上昇上位のスキルは、それぞれ学習時間と増加率を計算してランキング化されています。
「Udemy Business」について詳しく紹介しています。
法人向けサービスの導入を検討している方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
このレポートから、2023年の職場で求められるスキルは「コミュニケーション」「アジリティ（素早く、効果的に対応する能力）」「クラウドサービス」「データ分析」「自己認識」「生産性向上」「英語」などが主流となることがわかりました。
これらのスキルを身につけることで、職場環境に対応し、自身のキャリアをさらに高めることができるでしょう。
しかし、これらのスキルを身につけるためには、自己学習の時間と努力が必要です。
ぜひ、Udemyなどのオンライン学習プラットフォームを活用して、自分のペースで学習を進めてみてはいかがでしょうか？
